フラワーアレンジメントのレッスン
<フラワーアレンジを美しく彩るグリーンのご紹介>

同じ花材でデザインをしても、あわせる葉ものでフラワーアレンジメント全体の印象がずいぶん違ってきます。

ナチュラル感を出したいときには「アイビー」を利用したり、シャープでスタイリッシュな演出をしたいときには 入才ランのような鋭い印象の葉ものをあわせたり、とその組み合わせは無限です。

折り曲げて使ったり、重ねてみたり、ぐるぐる巻いてみたり、絡めたり、表情をいろいろ楽しみましょう。

<アイビー>
緑色の濃いもの、斑入りのもの、葉の大きいもの、葉の小さいもの、種類も豊富です。
ナチュラル感があって、かつこのツタの優しい表情からか、グリーンの中でも一番人気があります。
裏、表がはっきりしていますので、あしらうときには、仕上げの際に裏側があまり目立たないように、 チェックしましょう。

利用後は、水を張ったグラスに短く切ったアイビーを挿しておくと、1週間ほどで、ひげ根が生えてきて 成長を楽しめます。根がある程度しっかりしてきたら、土植えをするとしっかり根をはり2年目ぐらいから 蔓になってどんどん増えます。
<入才ラン>
先端の尖ったシルエットが魅力的です。
縁のところが薄緑にエッジを描いていてより鋭い印象を受けます。
そのまま利用してシャープな雰囲気のアレンジメントを作りだすのも面白いですが、丸めて ホチキスでとじて利用すると、動きのある楽しいデザインをクリエイトすることができますね。

短く利用すると、葉の下の部分が余ってしまって、もったいないので、尖った葉の先端を 見ながら同じようにハサミをいれて自分でもう1枚葉を作りましょう。
2次利用で1枚の葉から2枚できます。
<ミスカンサス>
線が細いので繊細なデザインを印象付けます。
そのまま利用しても綺麗なしなりを見せますし、鉛筆でくるくる巻いて広げると カーリーでおもしろいです。

葉を織物のように編みこんでデザインするとグリーンだけでも一つの作品に仕上がります。
緑一色のもの、白い線の入ったものとあります。
<エメラルドネックレス>
数珠状にすてきな葉が繋がっています。

仕上がったフラワーアレンジメントのデザインに動きをだすのに適しています。
アクセサリーのようにふわ〜っとかぶせてあげると一変してエレガントな雰囲気に様変わりします。

より一般的な花材としては、グリーンネックレスという鉢植えで緑色の真珠のようなものが数珠状に つながっている植物をご覧になったことがあることと思います。
<コルダータ>
葉1枚で織り成す秋色のニュアンスカラーが芸術的ですね。
形を良くご覧になっていただくとお分かりかとおもいますが、ハートの形をしています。

葉の名前はこの形に由来しています。
心臓のことを英語で"cordial" と言いますので、コルダータと呼ばれるんです。
英語のレターで 『Cordially Yours,』 で締める、あのcordialなんですね。
<モンステラ>
インテリア雑誌などでもおなじみの葉ものです。

大きいサイズからミニミニサイズといろいろ出ています。大きいサイズの葉は中心に
ランダムに穴があいていることが多く、またその形が人気です。

モンは「私の」ステラは「星」、焦がれる人を呼ぶ名前で、なんだかロマンチックですね。 花以上の存在感たっぷりの特徴的なグリーンなので葉の形を存分にいかしてあしらいます。 葉の光沢感で裏と表がはっきりしているので裏をあまり見せないように生けます。
<ブラックリーフ>
ハランのような形をしていますが、黒い色が特徴的です。

全体的に柔らかい質感なので半分に折り曲げたり、よじったりとでき、しなやかです。
アレンジメントや花束に奥行きを与えてくれます。
スタイリッシュな仕上がりを演出するときによく利用される葉ものです。
<クッカバラ>
観葉植物で見かけますね。深い切れ込みが特徴で肉厚な葉ものです。
大人の手のひらを伸ばしたぐらいのサイズです。
大きさはありますが、切れ込みのある分、フラワーデザインの際、ぺったりと 面を作らず、ボリュームを出してくれる花材です。
<糸芭蕉>
50cmぐらいのサイズです。
糸芭蕉は芭蕉の葉の小さいものです。

芭蕉の葉は7月にレギュラークラスの生け込みのレッスンでご利用いただきました。
1m以上もある手に余る大きさでしたが葉の面を生かして風流に生けていただきました。
(↓こちらのサイトがレッスンでの素晴らしい作品です。)
レギュラーコース7月レッスン
芭蕉の葉と比べると糸芭蕉は可愛いものですよね。
<谷渡り>
葉がふりふりとフリンジしているのが特徴的です。
明るい黄緑色で、葉の裏側には茶色い斜線が入っています。
葉は少し固く肉厚感もありますが、表情が面白いです。
<ハートカズラ>
出来上がったアレンジメントに蔓状のグリーンを添えると、エレガントな仕上がりになります。 切花としてこういった蔓は注文で入手可能ですが、種類によってはあまり日保ちがしないものも多いのが難点です。 お料理のスパイスにキッチンハーブを育てるみたいに、フラワーアレンジメント用のスパイスにこういったグリーンを是非育ててみることをお薦めします。 お花を育てるのは管理も大変ですが、グリーンは土が乾いたときにお水をあげるだけです。ベランダ等ですと、強い照り返しさえ避ければ放任主義でも逞しく育ってくれます。 お花はせっかく育てて切ってしまうのももったいないような気がしますよね。でも、グリーンは切ることによって、より循環が良くなり成長の手助けになります。(かといって、あまり切り過ぎないように注意しましょうね。)そして何より、枯らさなければ年中お楽しみいただけます。 お店に売られている蔓は丈も長く、長さも揃って、葉付きも申し分なく整えられた商品ですが、ご自身で育てられるグリーンも無骨なところもご愛嬌で、むしろアレンジメントによりデリケートな表情をつけてくれることでしょう。 こちらはハートカズラ。 ハートの形の葉がネックレスみたいにたくさんついて、キュートです。ちょっと横に見えるのがコケモモです。こちらの線は強さを感じますね。
<シュガーヴァイン>
インテリアにも人気のシュバーヴァイン。ヴァインというだけあって、ブドウの仲間です。切花で仕入れることがたまにあります。水揚が悪く、可愛い表情の反面手ごわいグリーンです。 ただ鉢ですと本当手間要らずの丈夫さをみせてくれるのが面白いです。 ウェディングブーケに人気のワイヤープランツも切花ですと直ぐちりちりと乾燥させてしまいますが、鉢だとお水を切らすことさえなければ、育てるのは難しくありません。 そしてこれらの楽しいのは、うまくすると挿し木でどんどん増えてくれます。
<シルバーリーフ>
ガーデニングでおなじみのシルバーリーフ。
この季節は特に人気者になります。
どんなお花の色も優しく包み込みんでしまう不思議な力が ある魔法の葉っぱです。

あったかマフラーを襟元にふわっとお花が巻いたような温かいアレンジメントが仕上がります。

左側の葉が、ジャングルブッシュといいます。
右側がダスティーミラー。
ダスティーミラーは和名が白妙菊(しろたえぎく)といいます。
伸びてくると本当に黄色いキクの花を咲かせるので、本当に菊だったんだ。。とあらためて気付かされます。
でも私はダスティーミラーと呼ぶのがかっこよくて大好きです。
ジャズのナンバーっぽい名前だなぁと感じるのです。

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