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<総評>
デザインは自由なので、花首だけ集めても、茎を少し長めにしてあしらっても自由ですが、茎が長いと
その間に花をいれるのが難しくなり、茎の周りに隙間ができてしまいます。
錨肩の瓶のショルダー部分、底の部分、側面に隙間ができると中途半端な仕上がりに見えてしまうので、
瓶のアウトラインに沿っては密にお花がつまっているように、竹串で綺麗に整えます。
キュッキュッと押し込んで固めるぐらいのつもりで作業してもいいぐらいです。
中心より上の部分がフォーカルポイントになるので、バラやデージーのような花の形がはっきりした
花材はボトル1/3上の部分に目立つようにあしらうと美しく見えます。
ボリューム感のあるスターチスやタタリカは隙間を埋める役割をします。
ミルク色のスターチスは花の形というより花が集まって色で見せる花材です。
ハハコグサのシルバーの葉も瓶の底の埋めやボトルの中央部分の埋めに使うと有効利用できます。
バラの葉も小さくてかわいいので1枚2枚少量つかうとデザインのいいアクセントになります。
スターチスのように衝撃に強い花材は問題ありませんが、バラの花びらはちょっとした刺激にも
崩れてしまうので慎重に扱います。花びらが取れたら、その花びらだけでもバラは大変美しく
見せ場を作ってくれます。
ドライフラワーだけでなく、桜貝、メダイユ、レースのリボン、などなど、繊細なアイテムを
いっしょに入れ込むとオリジナリティのある作品ができると思います。
リボンに隠れてしまいますが、花はボトルの首の部分までしっかり詰めます。
仕上げのリボン以外に、コットンやレースのファブリックを巻いたり、小さなメダイユをかけたり
のヴァリエーションが考えられます。ただ今回は花材が淡くて繊細なものばかりなので、瓶の中の
花が主役になるように、できるだけ存在感の少ないものをお勧めします。
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