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<総評>>
季節の花が混在しています。春の名残のチューリップやスィートピーがあるかと思うと、初夏を感じる
カンパニュラやスカビオサ、その季節の調度中間のトリステス、小ぶりのルピナスと、今は季節のお花の通り道です。
お花を生けるその方法にはいろいろな切り口があります。今回の生け方はお花がかしこまっていなくて、自分の
向きたい方向に奔放にのびのびと自然と向き合っているかのような柔らかい印象を受けるデザインです。
ナチュラルな生け方をする為には、その小さな自分だけの園に一定のルールを与えると、まとまりが
よくなります。ルールがないと、ただ伸び放題、荒れ放題の草原になってしまうので、注意が必要です。
今回のレッスンはいつもの慣れた生け方と勝手が違って、お花をあしらう手も少し戸惑われることが多かったことと思います。
試行錯誤で仕上げていただいたお花の作品はどれもとても優しい春風を感じさせてくれるような仕上がりです。
4月からご受講いただきました方には、今回のレッスンは形が決まっていなくて、かなり自由な生け方でお任せ
した分、ちょっと釈然としないお気持ちも充分察しております。
これから回を重ねるごとにひとつひとつ基本的なアレンジメントのご説明を積み重ねてまいりますので、どうぞ
宜しくお願い致します。
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