フラワーアレンジメントのレッスン
<季節のお花の水揚方法>

●夏〜秋のお花について(季節7月〜9月)
強い日差しのもと、元気いっぱいのお花の出番です。花びらも茎も強く、暑さにまけない頑丈な お花が楽しめます。 夏といえば、やはりヒマワリ。八重や、こげ茶色のものオレンジ色のもの、ニュアンスカラーのもの、 ヒマワリってこんなにシックなんだ、、とあらためてヒマワリの魅力に気付かされるのもこの季節です。

<ヒマワリ>
ガーベラと同じで、花の中心のツブツブ部分がお花なので、そのたくさんのお花がそれぞれ 受粉して夏の終わりにヒマワリの種ができます。

夏の蒸し暑さで水も濁り易く、茎の部分がどろどろと溶けてしまうので、注意が必要です。 茎が弱ってしまうと肝心な水揚ができなくなってしまうので、くれぐれも水は清潔に 保ちましょう。

それさえ守っていただければ、2〜3週間と以外と長い期間お花を楽しめます。
<スモークツリー>
綿飴のような、入道雲のような、ふわふわ、ふかふかとしていて、頬をうずめてみたくなります。 色も黄緑色の爽やかな印象のものや、赤茶色のシックなものとさまざまです。

水揚はよくありません。水があがらないと、せっかくのこのふわふわした花が固くなり、 見た目もごわごわとした感じになってしまいます。

枝きりハサミで枝の切り口に縦に長く十字の切り込みを入れて水があがりやすくなるよう 処理をします。花の部分にも霧吹きをまめにして、水分補給をしてあげましょう。
<ブラックベリー>
初夏の実もので楽しみなブラックベリーです。最初はき緑色だったり赤みがかっています。 なので「何でブラックベリー?」と思ってしまうかもしれませんね。
葉が多くついていたら出きるだけ落としたほうが水揚がいいです。

水揚が悪いと熟す前にせっかくの実が、かりかりと干からびてしまってがっかりしてしまいます。

きちんと水揚されると3〜4日ほどでベリーのツブツブの一つ一つのセルが徐々に 黒くなり、ブラックベリーへと生まれ変わります。
<ギガンジウム>
梅雨時から夏に掛けて出回る葱坊主の仲間達。その中でも親分のギガンジウムのご紹介です。とにかく大きくって存在感があります。 球状にびっしり詰まっている一つ一つの花が咲き始めるとソフトボールほどの大きさに成長します。 この花は茎から赤い液がでるので注意が必要です。 出てきた瞬間は透明のようにも見えるのですが、どんどん赤みを帯びてきます。水が黄色がかった赤い色に染まってしまうので、透明でない器をご利用の方がいいと思います。 この液体が一緒にあしらうお花に悪影響を与えるとよくないので、切り口を暫く水洗いします。ただ、水洗いしても花器の中ではどうしても水は色づいてしまいますのでそれは仕方がありません。

花束にとりあわせると豪華になる見栄えのするお花ですが、受取られた方が、うっかり洋服や家具を汚されたりすることの心配もあるので、茎をオアシスに差し込んでしまうアレンジメントに利用の方がお渡ししたあとのことを考えると安心だと思います。
新鮮だから液が出るということではなく、もう花が咲ききった状態でも茎をむき出しにしてるとやはり液がでてくるので、油断なく、くれぐれもご注意ください。
<エーデルワイス>
アルプス原産のお花です。
ふかふかの毛に覆われた温かそうな姿をしています。
菊科のお花です。お花の中心に見える黄色いところが花の役割をしています。

ご出身柄、暑さにはとても弱いので切花の管理でも、他のお花以上に温度管理に気を配る必要があります。

ヨーロッパでもエーデルワイスは人気があり、インテリアのモチーフに良くデザインされています。
<睡蓮>
水揚が悪いので、なかなかうまく咲かせることができません。
池では元気なのですが、切花ではずっと付き添うぐらいの心構えでいないと直ぐに水が下がってしまいます。 蓮もそうですが、花も水揚が悪いし、葉もすぐ丸まってしまうので、最低1時間おきには、水揚処理をします。 蓮の水揚用の特別なポンプがあります。茎から直接注射をするみたいに水を注入します。 蓮の葉はへそと呼ばれる部分から水をポンプで入れてあげると、血管のように放射状に大きく 広がる葉脈にどんどん水が葉の先端まで行き届く様が手に取るようにわかります。

アイスフラワーの睡蓮は生花をそのまま瞬間的に氷結加工した状態なので、生花の風合いそのままです。 ご利用後も長くインテリアになさっても長く楽しめますのでお薦めです。

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